世界8強入りは可能か? 最終予選に臨む現有戦力は“史上最高”に近いが…森保一監督への期待と不安

おそらくW杯本大会への階段も踏み外すことはないだろう

 東京五輪でメダルを逃した日本だが、盛んに飛び交った「史上最強」の謳い文句に嘘はなかった。

 何より根拠となるのは、守備力を支えた個々の能力と経験値だ。吉田麻也が先鞭をつけたCBの欧州進出は、ひと昔前なら考えられなかった。GKと並んで日本代表の明確なウィークポイントで、サイズと俊敏性や技術の両立は長く超え難いテーマだった。

 だが昨シーズンは、冨安健洋がセリエA全体のフィールドプレイヤーで開幕からの最長連続出場を記録。欧州内でも知名度を高め、二人を追いかける板倉滉もオランダでスピードとパワーを兼備する多くのアタッカーを相手に、フルシーズンを戦い抜いた。

 この安定した土台が攻撃への起点やサポートとして機能したのが、五輪でのグループステージ(GS)の3試合だった。MFでは遠藤航が果敢なインターセプトで相手のビルドアップを断ち切り、田中碧も連動して創造性の高いパスを繰り出した。

 さらに前線も林大地がとことん走り回って身体を張り、久保建英も戦術的な役割を果たせば、両翼も献身性を体現した。高い位置で断続的に仕掛けて、DFも押し上げて加担する。万全の準備でキックオフを迎えた試合は、理想に近いシナリオを描けていた。

 しかし準決勝のスペインという山は、あまりに高かった。6割を超えるポゼッションでゲームを支配され、時間の経過とともに日本は低い位置のブロック形成で耐え抜くしかなくなった。もちろん吉田、遠藤、田中らに蓄積された疲労の影響もあるだろうが、6人がEUROと五輪を連続出場したスペインは、さらに悪条件下に置かれていた。

 押し込まれ続けた日本は、ようやくボールを奪っても攻撃のスタート地点が低過ぎて人数をかけ切れない。守って善戦に持ち込むのが精一杯。それがスペインと比較した日本の現在地だった。
 
 欧州組が増えて、日本代表争いも確実に質が高まっている。もちろん攻撃に目を転じれば、香川真司や岡崎慎司がリーグ制覇の一員として輝いた頃に比べれば見劣りはするが、総体的に史上最高レベルが揃ったという見方も的外れではない。

 またそういう日本代表を指揮する森保一監督も、自国開催のワールドカップを戦ったフィリップ・トルシエ並みに貴重な経験を重ねて来た。フルと五輪の両代表監督を兼ね、コパ・アメリカ、アジアカップ、東京五輪と、十分に大舞台の場数も踏んだ。

 その過程で際立った致命的な失敗もないし、ピッチに立った選手たちの力も引き出しており、おそらくこのままワールドカップ本大会への階段も踏み外すことはないだろう。

 だが現体制で日本が目指すラウンド(R)16の壁を突破できるかと言えば、相当に望外の幸運に後押しされない限り難しい。そもそも過去2度の他国開催でのベスト16も、偶然性の高い追い風に助けられたわけだが、ベスト8へと歩を進めるには五輪の準決勝をひっくり返すような総合力が要る。

肝心なのは世界に近づくための道筋を明示すること

 スペインのゲームを主導する力はEUROでも屈指だったので、もし日本がR16に顔を出せれば、もう少し拮抗した対戦相手になるかもしれないが、やはりその程度の難易度は想定しておくべきだ。そして日本とスペイン相当レベルに歴然とした差がある以上、勝つためにはプラスアルファが求められ、そこを期待されるのが監督の采配を含めたスタッフの総合力ということになる。

 森保陣営に限らず、伝統的に日本は、あらかじめ相手が特定された一戦への準備は入念だ。大舞台の初戦では何度も強豪相手の番狂わせを演じて来たし、東京五輪もGSのメキシコ戦は出色だった。

 だが反面、概して上手くいかないシナリオを適宜修正していく柔軟性には乏しい。そこはいかにも日本社会の鏡とも言えそうだが、とりわけ生真面目な森保監督は、通常発する言葉と同様に「大過なく」が優先して、有事に大胆な決断には踏み切れず、踏み切ったとしても機を逸してしまいがちだ。

 アルベルト・ザッケローニ監督時代に技術委員長を務めた原博実氏は「選手が海外で活躍している以上、監督にも相応の実績が必要」と、日本人監督の起用は時期尚早と語っていた。実際その後も外国からの招聘が続くわけだが、結局ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の起用が潮目となった。あまりに日本人選手の活用法と戦術の相性が悪く、これなら日本人の長所を踏まえた自国監督のほうが、という消極的待望論が広がった。
 
 ただし世界のベスト8以上を望むなら、もはや代表監督の能力云々で片付くテーマではない。例えば3年前、ロシアでのベルギー戦に限るなら、代表監督やスタッフの力量で引っ繰り返せたかもしれない。だがしょせんノックアウトステージは運がついて回るもので、ブラジルやスペインでも勝利は保証されない。

 日本の現有戦力は史上最高に近いが、それでも世界のトップグループには足りていない。また森保監督はカタールでベストを引き出せる人材ではないのかもしれない。しかし代えてもベストに近づける保証はないし、トップグループとの差を縮める根本的な解決策にはならない。

 肝心なのは森保体制を終えた時に、手つかずの抜本的な改革を視野に、日本が世界に近づいていくための道筋を探り出し明示することだ。そもそも代表監督とは、それを根拠に選出されるべきである。

文●加部 究(スポーツライター)

SOCCER DIGEST Web 8/25(水) 15:31配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/bc2a7beeaaf8b7c2c3965396f2de86f25ed90fcb?tokyo2020&page=1

兼任監督として貴重な経験を重ねてきた森保監督。世界8強を目指すなら、五輪の準決勝をひっくり返すような総合力が要る。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)
https://news.yahoo.co.jp/articles/bc2a7beeaaf8b7c2c3965396f2de86f25ed90fcb/images/000




6 :2021/08/25(水) 22:28:50.48

調子に乗ってるときは
グループリーグ敗退



9 :2021/08/25(水) 22:33:07.30

全体のレベルは上がったけれどまともなFWが出てこない限りは無理だな



13 :2021/08/25(水) 22:35:44.19

現状は組み合わせ次第だな



14 :2021/08/25(水) 22:36:03.57

ネックは監督



15 :2021/08/25(水) 22:36:20.29

決勝T1回戦の相手がどこかっていう運要素もあるからね
なんとも言えない
厳しい組に入ればGL敗退もまだまだあるレベルだし



18 :2021/08/25(水) 22:37:26.45

森保じゃ無理



31 :2021/08/25(水) 22:46:03.38

ジンクス的に次は…



32 :2021/08/25(水) 22:46:05.79

8強はいつも同じようなメンツだもんな あそこに割り込むのは相当キツイ



50 :2021/08/25(水) 23:02:48.13

ここ4大会で3勝8敗3引き分け
勘違いしちゃだめ
親善試合じゃないんだから



51 :2021/08/25(水) 23:04:05.95

強い相手に正面からぶつかり、
順当に負けるのが森保の采配w



57 :2021/08/25(水) 23:07:34.01

トルコとかパラグアイのときは勝てると思ったし相手次第じゃね



101 :2021/08/25(水) 23:59:44.69

自国開催五輪でメダルも取れなかった監督ではW杯ベスト16は勝てないよ



引用元:http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1629897868/
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