メッシを「選手」として扱わず、責任逃れを続けた末路…バルセロナを世界の嘲笑の的としたバルトメウ

バルセロナ

【特別寄稿】メッシを「選手」として扱わず、責任逃れを続けた末路。バルサを世界の嘲笑の的としたバルトメウ

決断

2014年、彼には迷いが生じた。しかし、今は亡きティト・ビラノバの存在が、バルセロナ退団を思い留まらせた。

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2016年、彼には迷いが生じた。しかし、後に冷静になって再び活力を取り戻すと、アルゼンチン代表に復帰することを決意した。

2019年、彼には迷いが生じた。しかし、バルセロナのキャプテンとして、アンフィールドで起きた悲劇を葬り去れると信じることにした。

過去にも彼の頭と心の中に迷いが生じたことはあった。しかし、これだけ強烈な痛み、憤懣やるかたない思いを抱えたことは一度たりともなかった。そして現地時間25日、彼は迷った末の結論を、ブロファックス(スペインの内容証明郵便)でもってクラブに通告した。

「僕は出て行く」

バルセロナに到着してから20年の歳月が過ぎ、リオネル・メッシは極めて冷淡なやり方で、その決断をクラブに知らせた。それだけでなく、彼は違約金の7億ユーロを支払うことなくフリーで退団することを求め、対してバルセロナは一方的な契約解除の権利が今年6月10日の段階で失効していると反論する事態となった――。一体、なぜこんなことになってしまったのだろうか。

責任

チャンピオンズリーグ準々決勝バイエルン戦(2-8)で喫した歴史的な大敗によって、もう我慢の限界を迎えてしまった。バルセロナは燃え上がった炎の消火に尽力したが、彼らは新たな風を送り込むのではなく、全員に火の粉を浴びせようと灯油を撒き散らしてしまった。そうした中で会長のジョゼップ・マリア・バルトメウは、その身に犠牲にすることなどもちろんせず、一人で安全な場所に立っている。まだ入っているのか空なのか分からない灯油タンクの取っ手を握りしめながら。

バルトメウはわずか1週間前に、クラブの迎える危機が「スポーツ面」だけのことと言い切った。正直、耳が腐りそうな物言いである。多額の浪費(チームの改善につながらなかった10億ユーロ以上の選手補強)、自チームの選手たちの名誉を汚す蛮行(“バルサ・ゲート”と呼ばれるサテライト・アカウントでの次期会長候補、ピケやメッシらに対する誹謗中傷)、ネイマール獲得オペレーションに関する訴訟騒動、理事会メンバーの大量流出(4月に6人の理事会メンバーが辞任。その内一人は次期会長選でバルトメウ政権の継続路線を請け負うはずだったエミリ・ロウサウド)、目も当てられないカンテラの経営(採算合わせによるカルラス・ペレス、マルク・ククレジャらの売却。久保建英を復帰させられなかったことには釈明の余地もない)、ここ5年間でスポーディレクターが5人、監督が4人交代……。しかしバルセロナの会長によると、そうしたことが引火の原因ではなかったようだ。

だが、もう言い逃れなどできない。メッシはアディオスを告げてしまったのだから。それは嘆かわしき経営が招いてしまった悲劇である。このクラブにとって最大の財産から、裁判沙汰覚悟のブロファックスで退団の意思を突き付けられるなど、恥ずべきこと以外の何物でもない。これはバルセロナという組織にとって、史上類を見ないほどに痛ましく、あまりに深い傷である。振り返ってみれば、理事会にとってメッシは、いつだって雨から身を守る傘だった。だが、彼はローマのフランチェスコ・トッティのように、誇りを胸にひざまづくサポーターの前で、涙とタイトルととともにキャリアを終えるという夢を叶えられなかった。自分が一番最初にびしょ濡れとなることに対して、うんざりしてしまったのだ。

クラブはここまで複雑怪奇な海流に流されてきたが、最も驚きが少なかったのはチームのサイクルの終焉だろう。例えば、ネイマールをパリ・サンジェルマンに売却したことで得た2億2200万ユーロもの大金は、勝者のプロジェクトのために使えたはずだ。選手たちを惹きつけられる監督の招へい、ベテランたちとの均衡を取れる若手選手たちの獲得&昇格、レオ・メッシのフットボールによって、また新たな成功を狙えたはずである。だが実際に起こったことは、それとは正反対だった。2億2200万ユーロは完全に失敗に終わった補強(デンベレ&コウチーニョ)に費やし、さらには力を絞り尽くしていた選手たち(ユムティティ、ラキティッチ、ジョルディ・アルバ)と契約延長を結び、興味深い選手売却の機会を逃し、カンテラーノたちを次々と放出し、保守的な監督にチームを任せて選手たちに権力を明け渡した。そうして今季(もう昨季か)、アンフィールドでの劇的逆転負けで失意にくれたドレッシングルームにはグリーズマンが加わったが、どんな期待をもたらすものにならず、ここまでのすべての失敗を集約したかのようだった。

バイエルン戦後にはまずセティエン、次にアビダルと、権力の弱い者がクラブを去ることになった。セティエンの代わりに招へいされたのは、ウェンブリーでバルセロナを初の欧州王者に導いた英雄クーマン。彼の就任からほどなくして「クーマンが◯◯に電話をした」との報道により、ビダル、ルイス・スアレス、ラキティッチ、ユムティティらが放出されることが明らかとなった。しかしメッシはピッチ内外で親しくしていたルイス・スアレスの扱い、つまりクラブ最多得点ランク歴代3位のストライカーを簡素な電話で放り出すことを聞きつけて、ついに我慢の限界の達してしまった。迷いの中にあった現バルセロナ主将、クラブ史上最高の選手は、そこで船から降りることを決意したのだった。

悲鳴

ジョン・F・ケネディは、アメリカ大統領就任会見でこう語った。

「国があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが国のために何ができるのかを問うてもらいたい」

それまで政治の世界では用いられず、以降も用いられることのないこの言葉は、叙事詩や愛国心(名誉と好戦性も)を含んでいるとはいえ、実際には自らプランを進められない無能さを露呈する、責任逃れの芸術だと言える。そして、それはバルトメウのやり方にそっくりそのまま当てはめられる。

「バルサがあなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたがバルサのために何ができるのかを問うてもらいたい」

バルトメウはもう何年も前からメッシにそう要求してきた。毎週末に最高の選手として君臨するだけでなく、ピッチ外での小火騒ぎも消し止めさせてきたのだった。最も酷かったのはローマ戦、リヴァプール戦、バイエルン戦の直後に、惨敗したチーム(クラブ)を悲しいポエムような彼の姿だけに投影させたことだ。チームの競争力が衰えていった要因はいくつもあるのに、惨めな敗戦の象徴の選択は一つしかない。その後、立ち直るために発せられる文句はいつだって「私たちには世界最高の選手がいる」だが、そんなものはメッシにとどめを刺してきたようなものだ。逆に言えば、メッシはそれでもしぶとく生き残ってきた。愛するクラブを何とかしようと、血を流しながら尽くしてきたわけである。

メッシを神と信奉するバルセロナは、彼が一人間、一選手として描く軌跡を無視してきた。例えばクリスティアーノ・ロナウドは、レアル・マドリーでチャンピオンズ三連覇を果たした時期に、ときに休みを与えられながらフィニッシュに特化した選手としてプレーすることが許された。ジダン率いるチームは彼の新たな役割を受け入れる力があり、だからこそ全員が勝者となった。翻ってバルセロナは、もう33歳のレオ・メッシに何をさせてきたのだろうか? ドリブル、アシスト、ゴール、果てにはゲームメイクまで……。もはやバルセロナは悪夢と化したアルゼンチン代表と何ら変わらず、攻撃面では彼が絡まなければ何も機能することがない。それでもメッシ依存のバルセロナは、地に落ちることなくある程度はうまく行っていったし、リーガ制覇なども果たしてきた。そのタイトルをレアル・マドリーに奪われた今季であっても、彼は得点王&アシスト王に輝いている。だがしかし、メッシ自身も疲労が蓄積する中でそうしたフットボールの限界に気づいていたのだ。「このままではダメだ」と公で何度も口にするまでに至っていたのだ。彼は、悲鳴をあげていたのだ。

無論、これまでのメッシの功績を汚したい連中だっている。「大金を受け取り過ぎている」やら「権力を持ち過ぎている」やら「その割に走らな過ぎる」やら……。まるでメッシがバルセロナにもたらしてきたものが、そうした批判でひっくり返せるかのようにのたまっている。しかしいずれにしても、バルトメウ率いる理事会から15年間で35タイトルを獲得したメッシを真に輝かそうとする動き、胆力はまったくもって見えなかった。それだけなく、クラブはあの2-8の一件以来黙りこくり、メッシからブロファックスが届くまで一切連絡をしなかった。理事会のメンバーの中には、もしかしたらメッシを売却することで、自分たちの能力がないために生まれた財政的損失を補えると考えている人間もいるかもしれない。だが、メッシなしでメインスポンサーである楽天からこれまでと同じ額をもらえるのだろうか? メッシなしでこれまでと同じだけのユニフォームを売ることができるのだろうか? メッシなしでカンプ・ノウに来たがる観光客数を維持できるのだろうか? 彼の退団は感情的な損失だけでなく勘定的な損失でもあり、空いた穴はそのまま理事会の墓穴となる。

終焉

様々な思惑が交錯するメッシとバルトメウの冷戦は数日間続くはずだが、どんな条件になろうとも迎える結末は変わらないだろう。メッシは、バルセロナを出て行くのだ。それは彼が我が家とするバルサを愛していないためではない。バルサにとって毒でしかないバルトメウ率いる理事会と道をともにしないためだ。至上最高の選手が訴状をちらつかせながら愛するクラブに別れを告げて、よりレベルの高いチームでプレーする……。こんなこと、悲痛でしかない。

メッシのような真の勝者にとっては、すベてを勝ち取れるプロジェクトに身を置けないことこそが最も大きなフラストレーションであり、彼は何年もそれに耐えてきた。その一方でサンドロ・ロセイ、次にバルトメウが敷いた政権は、想像もできなかったことを達成してしまった。彼らは21世紀最高のクラブを、世界の嘲笑の的としたのだ。ヨハン・クライフ、ペップ・グアルディオラもそれぞれの時代に裏口からバルセロナを出て行ったが、その極め付けとしてのレオ・メッシ退団は、宇宙の終焉とさえイコールで結べそうである。

文=ルジェー・シュリアク(Roger Xuriach)/スペイン『パネンカ』誌:カタルーニャ出身
翻訳=江間慎一郎

GOAL 8/27(木) 11:44配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/1c1378f456cdb4ce26497131d058bb26018779f7?page=1

 

7 :2020/08/27(木) 14:13:47.18

>>1
のび太がドラえもんに見捨てられた

 

9 :2020/08/27(木) 14:17:42

よく10年も我慢した

 

10 :2020/08/27(木) 14:24:35.50

失敗の例に上げられているコウチーニョが
バイエルンでCL制覇出来た皮肉

 

29 :2020/08/27(木) 14:55:39

失態と言いつつも、CLベスト8っていい成果じゃね?

 

35 :2020/08/27(木) 15:12:33

>>29
今年だけじゃなく負け方が悪すぎる
ユベントスに3-0から0-0で敗退
ローマに4-1から3-0くらって逆転敗退
リバプールに3-0から4-0くらって逆転敗退
バイエルンに2-8で敗退

 

30 :2020/08/27(木) 15:00:39

結局CLを獲れないとどんなタイトル獲ったって満足できないんだろう
その点レアルとは差をつけられてるからな

 

38 :2020/08/27(木) 15:14:14.93

バルトメウも無能だけど、メッシのためのチームを10年以上もつくってもらっといてこの態度はどうかと思うわ

 

64 :2020/08/27(木) 16:05:15.15

>>38
メッシのためのチームはイニシャビいた頃だろ
イニエスタいなくなってからアルゼンチン代表と同じメッシにおんぶにだっこのチームに変わった

 

49 :2020/08/27(木) 15:35:02.88

たくさん放出するみたいだけどピャニッチの他に誰が加入するんだ

 

51 :2020/08/27(木) 15:38:23.64

15年で35タイトルはすげえな

 

63 :2020/08/27(木) 16:04:19

グアルディオラも揉めて出てったんだっけ?

 

67 :2020/08/27(木) 16:14:56

>>63
燃え尽きた
そのぐらいビッグクラブの監督はプレッシャー半端じゃない

 

引用元:http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1598504917/

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