ロシアW杯緊急登板の西野新監督はマイアミで中田英寿氏を外した信念の人

強敵コロンビア代表とロシア中央部サランスクのモルドヴィア・アリーナで6月19日に対峙する、W杯ロシア大会の日本代表のグループリーグ初戦まで残り2ヶ月を切った。
日本代表監督を今月7日付けで電撃解任されたヴァイッド・ハリルホジッチ氏が来日し、反論会見を開く意向があるとも伝えられているなかで、ファンの関心は次なるステージへと移りつつある。

 新監督に就任した日本サッカー協会の西野朗・前技術委員長が、果たしてどのようなサッカーを見せるのか。12日の就任会見で、新指揮官はヒントになる言葉を残している。

「長くクラブで指導してきました。選手をどう生かしながらチームを強化し、成長させていくのか。こういう選手がいるから、こうするというチーム作りが、代表チームはある程度、自分が理想とする、やりたいサッカーに選手を当てはめていける。クラブとは逆の発想で、チーム作りができる」

 早稲田大学から日立製作所(現柏レイソル)に入社した西野氏は、天才肌のMFとして活躍。35歳だった1990年に現役を引退し、指導者の道を歩み始めた。

 翌1991年には日本ユース代表(現U‐20日本代表)監督に就任。自国開催だった1979年大会を除けば、ワールドユース選手権(現FIFA・U‐20W杯)に無縁だったチームを、攻撃的なサッカーを標榜しながら、あと一歩でアジア予選を突破できるまでに成長させた。

こうした手腕が評価され、1994年にはアトランタ五輪出場を目指すU‐23代表監督に就任。銅メダルを獲得した1968年のメキシコ大会を最後に遠ざかっていた五輪へチームを導き、王国ブラジル代表を1‐0で撃破した、いまも「マイアミの奇跡」として語り継がれる大金星をあげた。

 もっとも、ブラジル戦は自らの理想よりも、相手との絶対的な実力差という現実を重視。FWを城彰二の1トップとする「3‐6‐1」の超守備的な布陣で臨み、身体能力の高さで圧倒されると想定していた、ナイジェリア代表とのグループリーグ第2戦でも継続した。

 最終的には金メダルを獲得したナイジェリアの猛攻に耐えながら、0‐0で迎えたハーフタイム。もっと攻撃参加してほしいと守備陣に要求したMF中田英寿を、チーム戦術に反したという理由で西野監督は叱責。ハンガリー代表との最終戦では、中田をリザーブへ降格させた。

「中田個人のパフォーマンスが落ちていたわけではない。チーム全体のディシプリンの問題でした」

 ナイジェリアに0‐2で敗れた関係で、ハンガリー戦では3点差以上の勝利が必要だった。それでも前園真聖と並ぶ攻撃の柱を最後まで起用しなった理由を、西野監督は「規律」となる英語に求めた。己の信念に対して厳格であると同時に、心のなかに同居させる情を感じさせる後悔の念も紡いでいる。

「外した理由を中田本人に伝えなかったんですよ。僕にはわだかまりはないけど、中田にはあるかもしれない」

 Jクラブの指揮官としてのハイライトは、ガンバ大阪が悲願の初タイトルを獲得した2005年のJ1制覇となる。遠藤保仁という稀代の司令塔の特徴を最大限に生かしながら、たとえるなら一発殴られたら倍返しにするような、超攻撃的なサッカーを標榜した。 

 J1が18チーム体制となった2005シーズン以降の優勝チームを見れば、この年にガンバがあげた82得点は歴代最多となる。同時に58失点もワースト1位であり、二桁の10敗を喫して優勝したのもガンバだけだ。もちろん、勝ち点60も歴代で最少だ。

 スリルと興奮に満ちたスタイルを追い求めた一方で、名古屋グランパスを率いて2年目となる2015年には、周囲を仰天させるコンバートを成功させている。50mを5秒8で走破するJ1屈指の韋駄天、永井謙佑(現FC東京)を左ウイングバックで起用したときだ。

 当時のグランパスはファーストステージ4戦を終えて、唯一の未勝利で最下位に沈んでいた。サンフレッチェ広島との第5節を前に、豊富な運動量と多彩なテクニックでチャンスを作り出す、右ウイングバックのミハエル・ミキッチ(現湘南ベルマーレ)をいかに封じるかで西野監督は思案した。

 弾き出された答えはシステムを「4‐2‐3‐1」から、サンフレッチェと同じ「3‐6‐1」へ変更。そのうえでミキッチの対面に永井を配置し、スピードをもって相手の武器を相殺する戦い方だった。
 西野監督の狙いは、2‐0の初勝利とともに鮮やかに的中する。永井はミキッチを封じ込めただけでなく、自陣からカウンターを発動させて先制点もアシストしている。

 年代別の代表監督時代は理想と現実を最適のバランスで融合させながら、一度定めた戦い方に対して一切の妥協を許さない厳格な姿勢も貫いた。フロントから与えられた選手を、適材適所に配したチーム作りが求められるクラブチームの監督においては、特にグランパス時代に臨機応変さも見せている。

 63歳にして初めてA代表を率い、現役時代を含めて自身にとって初体験となるW杯へ臨むロシア大会でも、西野監督は攻撃的なスタイルを追い求めながらも、場合によっては変幻自在な戦い方を演じることのできる23人のメンバーを最終的には選んでいくはずだ。

 最新のFIFAランキングでは日本の60位に対して、コロンビアは16位、セネガル代表は28位、ポーランド代表は10位となっている。苦戦を予想する声が多いなかで、それでも指揮官は「ランキングがそのまま反映される世界ではない」と、3ヶ国の分析を進めながら前をみすえる。

「攻撃的な志向のなかにスカウティングが入ってくる。相手のストロングとウイークがどこにあるのかを統一しながら、先発メンバーだけでなくいろいろな戦術変更やスイッチ(選手交代)のなかで勝機を求めていきたい。継続した力と変化のなかで、大きな力を得られるのがサッカーだと思っているので」

19日には就任後で初めてとなるスタッフ会議を都内で開催。5月21日から関東近郊で開始する国内合宿に招集するメンバーを同18日にやや多めの人数で、ガーナ代表を日産スタジアムに迎える壮行試合から一夜明けた同31日に、ロシア大会に臨む代表23人をそれぞれ発表する日程を確認した。

今後はハリルジャパンから残留した手倉森誠コーチ、新たに入閣した森保一コーチ(U‐21日本代表監督)らコーチングスタッフの意見も反映させ、今月下旬からは自身の目で欧州組を視察しながら、5月14日にFIFA(国際サッカー連盟)へ提出する最大35人の予備登録メンバーのリストを作り上げていく。

(文責・藤江直人/スポーツライター)

THE PAGE 2018.04.20 06:00
https://thepage.jp/detail/20180420-00000001-wordleafs


 

11 :2018/04/20(金) 07:40:34.11

Jリーグで実績があって日本人のことよくわかってて、国際舞台も経験してる監督
でも何だろう、この、これじゃない感は

 

13 :2018/04/20(金) 07:41:57.55

三浦あつひろとかメンバーに選ばないで
超守備的メンバーで超守備的サッカーで批判されてたな
マイアミの奇跡とかあんなのまぐれの事故でしかないし

 

22 :2018/04/20(金) 07:50:37.84

ネガティブな感情が直ぐ顔に出るから士気下がるねん、このオッサン

 

24 :2018/04/20(金) 07:51:11.28

監督が絶対的に正しいのかよ
実際に戦っている選手が感じていることを戦術に生かすことも重要じゃねえのかよ

 

26 :2018/04/20(金) 07:55:32.99

信念て
2戦目あとに中田と松田にボロクソ批判されて外しただけじゃん
中田と松田だけだったんだろ?U-17で世界を経験しててグループリーグは真正面からいって勝てる!って言ってたのは。

 

37 :2018/04/20(金) 08:12:29.07

今回は腐ったミカンを外せるんですかねえ

 

42 :2018/04/20(金) 08:15:42.37

中田とのコミュニケーション不足についての記事?

 

52 :2018/04/20(金) 08:27:06.94

中田干した話ばかりクローズアップされるけど、アジア予選まで前園のチームだったのを五輪本番に中田のチームに変えたのは西野なんだよな。
人柄は本当に信念の人だけど、戦術は攻撃、守備ともにもう一歩つめきれない監督。

 

56 :2018/04/20(金) 08:30:13.09

そもそも奇跡、奇跡言ってるけど結果は予選落ちだからな

 

69 :2018/04/20(金) 08:46:46.51

ハンガリー戦、3点差勝ちがGL突破条件やのに、1点決めただけで前園が大喜びし無駄な時間喰ってんのん見て「こいつアホやろ」って思ったなあ

 

70 :2018/04/20(金) 08:46:51.27

川口が確変しただけだろw

 

74 :2018/04/20(金) 08:54:19.43

これで本になってるくらい有名な話
年上の選手に向かって暴言吐いたから中田を外しただけ
そんな深い出来事があったわけじゃないぞ

 

76 :2018/04/20(金) 08:55:33.93

ブラジル戦がマイアミだっただけで他の二戦はオーランドだったから
中田はマイアミで外されたわけじゃないんだが

 

90 :2018/04/20(金) 09:22:06.70

中田はDFライン下げ過ぎだからもっと前に出ろって言ってて、西野は引いて守れって言ってた。
よくある話だよ。
別にそこで中田外した西野が凄いわけじゃない。

 

92 :2018/04/20(金) 09:26:37.84

ナイジェリア戦で守備的スタイルにしたら中田がハーフで文句言ったので
「みんな一所懸命頑張ってるのに何でお前はそういう事を言うんだ!」って怒って
次の試合ではスタメンから外したんだよなw

 

97 :2018/04/20(金) 09:32:40.33

>>92
結果ブラジルから大金星あげて2勝したのに得失点差でグループリーグ落ちというね

 

103 :2018/04/20(金) 09:37:37.87

引いて守って2点取られてるんだから結果出てないし

 

106 :2018/04/20(金) 09:39:51.43

はぁ?
シドニー五輪世代の中田を飛び級で選んだ見る目のある監督だぞ西野は

 

131 :2018/04/20(金) 10:33:15.05

ハンガリー戦はただ勝つだけなら棚ぼた願いになるし
自力突破なら圧勝が必要だったからな
そこで中田を外すってどうなの?
ナジェリア戦も引いたことで相手に自由にやられて結果失敗だったし

 

132 :2018/04/20(金) 10:34:52.20

ナイジェリア戦は
惨敗したからな

 

141 :2018/04/20(金) 10:51:26.67

>>1
中田を外したハンガリー戦は
マイアミじゃなくてオーランドな

 

142 :2018/04/20(金) 10:51:40.06

行く先行く先で、合わない主力を干して追い出すイメージ。
信念とかじゃなくて、好き嫌いでやってるんだろうなと思ってた。

 

150 :2018/04/20(金) 11:04:49.45

つうかブラジル戦普通に中田がいただろ???

 

158 :2018/04/20(金) 11:21:12.06

中田は西野のことどう思ってるんだろう
今でも俺をスタンド送りにしやがってコノヤロウって思ってんのかな

 

引用元:http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1524177209/
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