なぜ川崎フロンターレ初Vのルヴァン杯決勝は歴史的名勝負になったのか

川崎フロンターレ コンサドーレ札幌

なぜ川崎初Vのルヴァン杯決勝は歴史的名勝負になったのか?

 勝利の女神が川崎フロンターレに、そして北海道コンサドーレ札幌に何度も微笑みかける。初優勝を目指す両チームの間を行き来するたびに、埼玉スタジアムがどんどんヒートアップしていく。
 延長戦でも数々のドラマが生まれ、もつれ込んだPK戦でも状況が二転三転する。最後はフロンターレが歓喜の雄叫びをあげた26日のYBCルヴァンカップ決勝は、歴史に残る名勝負となった。

 最初に勝利へ近づいたのはフロンターレだった。右足首を痛めた影響でリザーブに回り、後半途中から投入されていたキャプテンのFW小林悠が、残り2分で技ありのゴールをゲット。後方からの縦パスを半身の体勢から胸で巧みにトラップし、左足で流し込んで1-1の均衡を破った。

 コンサドーレもあきらめない。アディショナルタイムの5分に訪れたラストプレー。DF福森晃斗が放った右コーナーキックに、3度に及ぶひざの前十字じん帯断裂を乗り越えてきた24歳、MF深井一希が完璧なタイミングでヘディングを一閃。劇的な同点弾をゴール左へ押し込んだ。
「練習の段階から、入る選手と入るところは決まっていた。絶対に決めてくれ、という思いだった」
 フロンターレでプロの第一歩を踏み出し、決勝ではゲームキャプテンを務めた福森が振り返る。いくつかのポイントから、深井が飛び込む位置を選択。正確無比なボールを配球した26歳のレフティーは延長戦の前半9分にスタンドを、地上波で生中継されていたお茶の間をさらに驚かせる。

 ゴールまで約18mの位置で獲得した直接フリーキック。最初に狙いを定めた、向かって右側には身長186cmのDF山村和也らが壁を形成していた。翻って左側には168cmのMF大島僚太、164cmのMF長谷川竜也しかいない。とっさの判断で標的を変え、自信を込めて伝家の宝刀を抜いた。
「スピードのあるボールを蹴れば、壁を越せると思った。プロのキャリアをスタートさせた川崎を相手に、大舞台でフリーキックを決めたいという思いもあった。素直に嬉しかった」

 思い描いた弾道がゴール左上へ吸い込まれる。再びリードを奪った豪快な一撃の直前には、実は約4分間におよぶ中断があった。コンサドーレのMFチャナティップの突進を止めたDF谷口彰悟へ提示されたイエローカードが、決勝トーナメントから先行導入されているVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定の結果、レッドカードへ変更された。

 騒然とした雰囲気のなかでも、福森は集中力を途切れさせなかった。しかし、フロンターレの鬼木達監督が直後に切った交代のカードが、10人になったフロンターレの戦意をつなぎ止める。

 センターバックが退場する非常事態で、大島に代わって投入されたのは控えのセンターバック奈良竜樹ではなく、右サイドバックのマギーニョだった。右サイドバック登里享平が左に、左サイドバックの車屋紳太郎がセンターバックに回ったさい配の意図を、大黒柱のMF中村憲剛はすぐに感じ取った。

「両サイドで運動量と推進力を確保することで、ボールを握る場面とアグレッシブにいく場面を使い分けていこう、と」

 右にマギーニョ。そして左には、延長前半開始とともに投入されていたドリブラーの長谷川。体力的にフレッシュな選手が縦への槍と化して、追加点を防ぎながらチャンスをうかがう。

「一人少なくなってからの常とう手段じゃないけど、カウンターとセットプレーはチャンスになるとみんなが感じていた。あのときの迫力と集中力は、すごいものがあった」

 中村が言及した「あのとき」とは、延長後半4分に自らが放った左コーナーキック。ファーサイドにいた山村が体勢を崩しながら中央へ折り返したボールへ誰よりも早く反応し、右ひざのあたりで押し込んだのが小林だった。執念をむき出しにした同点弾。試合終了直後には思わず目を潤ませている。
「途中出場だったけど、タイトルが決まる試合でゴールを決めるのは自分だ、と言い聞かせながら今日はずっとプレーしていた。純粋にそれだけを信じていました」

 3-3のまま決着がつかずに突入したPK戦。先蹴りのフロンターレは4番手の車屋の一撃がクロスバーに弾かれる。コンサドーレの5番手、DF石川直樹が成功させれば優勝という場面が訪れても、フロンターレのゴールキーパー、新井章太は落ち着いていた。

「相手選手の方が、目に見えて緊張していたので。こちらはそれを上手く利用するというか、最後まで動かずに待って、逆にプレッシャーをかけてやろう、と」

 一か八かではなく、相手が蹴る刹那の体勢や足首の角度などでPKが飛んでくる方向を見極める。石川のPKを左へダイブして完璧に弾き返すと、長谷川の成功を受けて迎えた6人目、DF進藤亮佑のPKを再び左へ体を移動させて今度はキャッチ。劇的なセーブで勝利の女神を振り向かせた。

 東京ヴェルディでプロのキャリアをスタートさせた新井は、公式戦出場がゼロのまま2013シーズンにフロンターレへ移籍。しかし、西部洋平(現清水エスパルス)や元韓国代表チョン・ソンリョンの厚い壁に阻まれ、出場機会がなかなか訪れないセカンドキーパーに長く甘んじてきた。

 それでも絶対に努力を怠らず、日々の練習で3年連続得点王を獲得したFW大久保嘉人(現ジュビロ磐田)や小林、中村ら攻撃陣のシュート練習の相手を務めながら実力を磨いてきた。まもなく31歳になる苦労人が9月以降の戦いでチャンスをつかみ、大舞台でPKを続けて2発も止めて決勝戦のMVPに輝く。ドラマ顔負けの展開に、中村も「ちょっと幸せな気持ちになりました」と声を弾ませた。

「章太の努力はみんなが認めている。頑張るだけでなく、チームを鼓舞する選手でもあったあいつに、最後でMVPが転がってくる。努力は報われるんだな、と」

 福森と中村に象徴される、高い精度を誇るセットプレーのキッカーの存在。警告を退場へと変えたVAR。フロンターレベンチの好さい配。小林の執念と稀有な得点感覚。そして、新井があげた咆哮。決勝戦を名勝負へと導いた要因は、実はもうひとつある。感無量の思いを込めながら中村が言う。

「すごく攻撃的なゲームでした。ファイナルではなかなかありえない3-3のスコアは、ミシャのサッカー哲学がかなり引き出してくれたところがあった。向こうも1点取った後にベタ引きする選択もできたわけですけど、出るときにはしっかりと攻めに出てきたので」

 ミシャの愛称で知られるコンサドーレのミハイロ・ペトロヴィッチ監督は、サンフレッチェ広島、浦和レッズ監督時代を通じて、常にリスクを冒す攻撃的なスタイルを標榜してきた。昨シーズンからコンサドーレを率い、J1ではクラブ史上で最高位となる4位へ躍進させている。

 さらに飛躍を遂げるためにも、公式戦における初タイトルがほしい。前半開始わずか10分で先制点を奪ってもコンサドーレは攻め続けた。これからも貫き通していくスタイルで、タイトルを獲得しなければ意味がない――指揮官の矜恃が、真っ向勝負が展開され続ける名勝負の源泉になった。

「ミシャともちょっと話しました。本当にありがとうございました、と」

 試合後の舞台裏を、中村は笑顔で明かしてくれた。5度目のファイナルで悲願を成就させた王者フロンターレは、一発勝負に弱いというレッテルを返上してさらに進化を遂げる。初挑戦で涙を飲んだコンサドーレも、かつてのフロンターレのように悔しさを成長への糧に変える。手に汗握る120分間プラスアルファを序章とするドラマの続編が、令和時代の日本サッカー界を彩っていく。

(文責・藤江直人/スポーツライター)

THE PAGE 10/27(日) 6:30配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191027-00010003-wordleafs-socc

 

5 :2019/10/27(日) 08:56:52.38

川崎が外しまくったから
札幌が頑張ったから

 

9 :2019/10/27(日) 09:01:07.27

あのVAR見直してのレッドは妥当なのか?

 

13 :2019/10/27(日) 09:04:33.11

最後の最後に札幌のベテランのやつにPK回ってきたのにあそこで外すのは持ってないわ
完全に経験不足

 

22 :2019/10/27(日) 09:08:12.98

札幌はPKの練習をしてたかの様にエグいコースに蹴ってて
札幌が勝つかと思ったけど、5、6人目外すとか分からんもんだな

 

26 :2019/10/27(日) 09:12:10.64

ミシャ対川崎の構図だから

 

29 :2019/10/27(日) 09:15:27.36

武蔵が決定的な場面でポカしたから

 

39 :2019/10/27(日) 09:25:38.37

しょっぱなファールで決定機止めたのを主審もVARも気が引けてカードすら出さず延長戦で決定機止めた時は時間掛けてレッド出したのは呆れた

 

41 :2019/10/27(日) 09:28:33.30

>>39
最初のは決定機とまで言えるかはともかくカードが出ないのはおかしかったな
序盤からイエローカード出したくないのが見え見え

 

40 :2019/10/27(日) 09:27:41.66

札幌の戦犯はアンデルソンロペスだろ
こいつが周りを使ってパスだしてたら
勝てた

 

44 :2019/10/27(日) 09:29:34

シーソーゲームにはなったけど、緩さがもたらした部分が大きい

 

45 :2019/10/27(日) 09:30:29

どっちもセットプレーがザルだったから。

 

52 :2019/10/27(日) 09:35:44.39

審判のレベルが低かったから逆に面白くなってしまった

 

53 :2019/10/27(日) 09:37:04

集中してた憲剛と小林、
いつも通り飄々としてた家長に比べて
車屋は蹴る前からあっこれ外しそうって顔してて
案の定外して
だから駄目なんだよお前はって感じだったが
その後のさっぽこの二人が
もっと目に見えて緊張してたという

 

55 :2019/10/27(日) 09:37:37

名勝負に相応しいレベルの試合ではなかったけどね
単純に楽しめたよ

 

60 :2019/10/27(日) 09:41:32

川崎の決定機外しで接戦になっただけ
5点分くらい外したのでは

 

61 :2019/10/27(日) 09:41:41

審判が川崎より過ぎて名勝負になった

 

64 :2019/10/27(日) 09:44:18.22

腰から当ててまともにボールにいかず、
少し手も使ってるからファールは間違いないんだけど、
チャナだったから、さらに大きなファールに見えたってのはあるかもw

 

69 :2019/10/27(日) 09:49:11

最後の中途半端なPKだけが残念
コース狙って外すとか、いいとこ蹴ったけどGKが完璧に読んでストップとかならいいけども

 

70 :2019/10/27(日) 09:50:27

ポコの監督が勝負運のないミシャの時点で結果はわかってた

 

78 :2019/10/27(日) 09:57:30.95

面白い試合だったね
札幌がアディショナルタイムのラストプレーで追いついた時は鳥肌が立ったわ

 

87 :2019/10/27(日) 10:03:07.23

ペトロビッチと川崎の優勝拒否力が均衡したからだろ

 

102 :2019/10/27(日) 10:15:19.17

ダミアンが全く決めないから

 

103 :2019/10/27(日) 10:15:23.34

川崎のダミアンに札幌の武蔵
どっちか決めてりゃpkまでいかなかったゲームだなw
10人に勝てよ札幌とは思ったけどw

 

106 :2019/10/27(日) 10:15:47.28

しかしペトロビッチは本当に勝負弱いなw

 

109 :2019/10/27(日) 10:17:55.93

それより「なんで武田?」って思ったw

 

139 :2019/10/27(日) 10:32:51.60

>>109
最後川崎のカウンターを「札幌のカウンターです!」てやらかしてたな

 

145 :2019/10/27(日) 10:34:00.88

>>139
川崎の2点目を「ルヴァンカップ初ゴールですね。」とも言ってた

 

150 :2019/10/27(日) 10:37:03.13

>>145
1試合でどんだけ爪痕残してんだw
まあ実況も憲剛のPK後のサポ煽り見てガッツポーズとか言ってたけど

 

116 :2019/10/27(日) 10:21:44.66

脇坂が大チャンス二回も外したから

 

120 :2019/10/27(日) 10:23:07.78

ケチ付けるとしたら、
決定機を双方外しすぎてる、ってのはあるかもね
でも面白かったよ

 

127 :2019/10/27(日) 10:27:22.09

延長で川崎の谷口が一発レッドで退場して逆転ゴールあげた後に札幌は明らかに守りに入った
相手が1人少ないのにあれだけ受け身になったらダメだよ
札幌は勝てた試合だったのに

 

146 :2019/10/27(日) 10:34:04.15

なんでチャナは蹴らなかったの?

 

引用元:http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1572133990/

シェアよろしくお願いします!!

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

コメント

タイトルとURLをコピーしました