大迫勇也が日本代表の「絶対的エース」へ急速に進化した秘密
森保ジャパンのセンターフォワード、大迫勇也が頼れる存在感を際立たせている。所属するドイツ・ブンデスリーガのヴェルダー・ブレーメンの公式戦4試合で、4得点をマークする絶好調ぶりを日本代表でも発揮し、5日のパラグアイ代表とのキリンチャレンジカップで先制ゴールを決めた。敵地ヤンゴンで10日にキックオフを迎えるミャンマー代表戦から幕を開ける、2022年のカタールワールドカップ出場をかけた長丁場のアジア予選へ。流行語にもなった「半端ない」をさらに超越しつつある29歳のストライカーが、心技体を充実させている秘密に迫った。(ノンフィクションライター 藤江直人)
長友も絶賛する献身的なプレーで 日本代表の勝利をけん引
どんなに難しいパスでもゴールに結びつけてくれる。どんなに厳しい体勢でもボールを収めて時間をつくってくれる。そして、どんな展開でも最前線から巧みにプレスをかけて、後に続く味方を導いてくれる――こんなセンターフォワードがいれば、チームとしてどれほど頼もしく感じられることか。
ハリルジャパンで。昨夏のロシアワールドカップを戦った西野ジャパンで。そして、昨年9月に船出した森保ジャパンでも代役の効かない存在感を放ってきた大迫勇也(ヴェルダー・ブレーメン)がさらにスケールアップを遂げて、理想的かつ絶対的なオーラを身にまといつつある。
大迫が先制点を決め、トップ下の南野拓実(ザルツブルク)が追加点を奪って2-0で快勝した、5日のパラグアイ代表とのキリンチャレンジカップ。会場となった県立カシマサッカースタジアム内の取材エリアで、大迫のゴールをアシストしたDF長友佑都(ガラタサライ)が声を弾ませた。
「サコ(大迫)のゴール、簡単そうに見えて実はすごく難しいんですよ。目の前で相手に当たって軌道が変わっているのに、上手く合わせるのは。サコがあれだけボールをキープしてくれるから、南野もサコの周りを上手く動きながらみんなと意思の疎通が図れて連携が取れる。加えて、サコのように前線の選手が頭を使ってプレスをかけてくれると、後ろの選手たちは本当に楽ですからね」
日本を波に乗せたゴールは前半23分に生まれた。中盤でのパス回しから、左サイドをフリーで駆け上がった長友にボールが渡る。左足から放たれたグラウンダーのクロスは長友の言葉通りに、ニアサイドへ走り込んできた大迫の眼前でパラグアイ選手の足をかすめた。
「あれを狙い通りと言うと叩かれる。完全なキックミス。大迫様々ですよ、アシストがついて」
長友が思わず感謝したように、想定外の事態にも慌てることなく大迫は左足をボールにヒットさせてゴールネットを揺らした。ファーサイドへ行くと見せかけて急旋回し、マークする相手選手の死角から眼前に飛び出した駆け引きを含めて、完璧な形から生まれた代表通算15得点目だった。
「長友さんからいいボールが来たので、左足に当てることだけを考えていた。1点を取ったことで、チームとして楽に戦えるようになったのでよかったと思っています」
シャイな性格であるがゆえに、どんなに活躍しても大迫は決して冗舌にはならない。自身と2列目のトリオ、左から中島翔哉(FCポルト)、南野、堂安律(PSVアイントホーフェン)との絶妙の距離感や連動性を問われても「よかったんじゃないですか」と、黒子に徹する存在だと強調する。
「この4人でけっこうやっているので、そこまで考え過ぎることなく、感覚的な部分を合わせていけばチャンスはすごく増える。中盤の3人が自信を持ってプレーすることで、このチームが一番生きると思っているので、そこは上手くやっていきたい」
献身的かつ効果的にかけ続けたプレスの「一の矢」を問われても、予想通りの言葉が返ってきた。
「最低限そこはやらなきゃいけないこと。ワールドカップの舞台にいけば必ずやらなきゃいけないことなので、意識してやっています」
昨シーズンはわずか3ゴールも センターフォワード拝命で絶好調に
南米の難敵パラグアイとの国際親善試合。そして、舞台を敵地ヤンゴンへ移して10日にキックオフを迎える、ミャンマー代表とのカタールワールドカップ・アジア2次予選初戦へ。心技体が至高のハーモニーを奏でた状態で、大迫は茨城県鹿嶋市内で合宿に入っていた森保ジャパンへ合流した。
帰国直前の1日に行われたFCアウグスブルク戦の前半6分に先制弾を、後半22分には決勝弾を決めて、リーグ戦3試合目にしてブレーメンを初勝利に導いた。ドイツカップを含めた公式戦4試合で4ゴールをあげる絶好調ぶりの要因を、大迫はチーム内の立ち位置の変化に帰結させている。
「チームの中でしっかりと責任感をもって、中心としてプレーさせてもらっているので。毎試合、毎試合、自分にプレッシャーをかけながらやっています」
コリンビア代表とのロシアワールドカップのグループリーグ初戦で決勝点をゲット。西野ジャパンを波に乗せた活躍ぶりを介して、鹿児島城西高校時代から枕言葉として語られてきた「(大迫)半端ないって」が、昨年の「ユーキャン新語・流行語大賞」のトップテンに選出された。
パラグアイ戦で決めた左足ボレーを含めて、森保ジャパンでも最多となる7ゴールを決めている。しかし、2014年1月に鹿島アントラーズから活躍の場を移しているドイツのブンデスリーガでは、残念ながら「半端ない」と評価される数字を残すことなく今シーズンを迎えていた。
ブンデスリーガで残した成績を振り返れば、ケルンでの2015-16シーズンは25試合に出場してわずか1ゴールに終わっている。ブラジルワールドカップを含めて、コンスタントに招集されてきた日本代表で紡いできた軌跡も、2015年6月をもって一時的に途切れた。
復帰を果たすまで約1年5ヵ月も待たなければならなかった。2016年11月に慣れ親しんだカシマサッカースタジアムで行われた、オマーン代表との国際親善試合で2ゴールをマーク。ロシア大会出場をかけたアジア最終予選に遅ればせながら参戦した大迫が、こんな言葉を残したこともある。
「ゴール前でもっと迫力を出すことが、自分の課題だとずっと思っている。ゴール前に入っていく回数だけでなく、ゴール前でボールを受ける回数ももっと増やさないといけない。普通にプレーしていたら出せないものなので、だからこそもっともっと意識しないと」
ブレーメンに移籍した昨シーズンも3ゴールだった。ロシア大会に出場したことで新天地への合流が遅れ、さらに今年1月のアジアカップを戦い終えた後に背中の腱が炎症を起こしていることが発覚。復帰するまでに約2ヵ月間の戦線離脱を強いられたことだけが、実は理由ではなかった。
昨シーズンのブレーメンのセンターフォワードには「10番」を背負うキャプテンで、3年間のリーグ戦で32ゴールをあげた元ドイツ代表のマックス・クルーゼが君臨していた。必然的に大迫はゴールからやや遠目となる、トップ下やサイドなど中盤での起用が多くなった。
しかし、今オフにクルーゼがトルコの強豪フェネルバフチェSKへ移籍。ポッカリと空いた最前線のポジションに、ブレーメンのドイツ人指揮官フローリアン・コーフェルトは大迫を指名した。待ち焦がれてきたセンターフォワード拝命に、大迫自身も心を躍るのを感じずにはいられなかった。
「監督からも自分のやりたいようにやらせてもらっているし、自分の特徴を出せるようにしてくれるシステムというのも大きい。だからこそ、結果を出し続けていかなきゃいけない、という責任感もすごく強いし、それがいいモチベーションになっている。プレーしていて、すごく楽しいですよ」
所属クラブと日本代表での役割が 完璧にシンクロ、大きな相乗効果に
振り返ってみればケルン時代もセンターフォワードではなく、トップ下やサイドなど中盤での起用が多かった。求められるすべての武器をハイレベルで搭載している万能型のフォワードという評価を、非常に器用で使い勝手がいいという評価の方が渡独後は上回っていたのだろう。
だからこそ、乖離することが多かった所属クラブと日本代表での役割が、29歳で迎えた今シーズンから完璧にシンクロしたことがもたらす相乗効果は大きい。ドイツで得た好感触と自信をそのまま森保ジャパンに還元しながら、上手さと怖さを融合させたストライカーへと変貌を遂げているからだ。
加えて、日本代表の中で中堅からベテランの領域に差しかかり、18歳のMF久保建英(RCDマジョルカ)を含めた若手が台頭している状況が、さらなる自覚を胸中に芽生えさせている。出場すれば3度目のワールドカップになる3年後のカタール大会を見すえながら、大迫はこんな言葉を残している。
「代表では中心としてずっとやっているから、結果というものをしっかり出さなきゃいけない責任感がある。そこは自分自身にプレッシャーをかけながら、プレーするだけだと思っている」
ブレーメンで生まれた理想的な循環が、森保ジャパンでも力強く脈打っていることが伝わってくる。頼もしさを増す大きな背中に、長友はこんなエールを送ることも忘れなかった。
「ブレーメンでも結果を残していますけど、もっともっと貪欲に結果を残して、ビッグクラブへ行ってほしいですね。ブレーメンもドイツもレベルが高いけど、それでもビッグクラブでどれだけやれるのかを正直、僕は見たい。それだけレベルが高い選手なので」
カタールへの第一歩となるアジア2次予選で、日本はミャンマー、キルギス、タジキスタン、モンゴル各代表とグループFを戦う。FIFAランキング的には格下の相手ばかりとなるが、真剣勝負の舞台では何が起こるか分からない。実際、ロシア大会出場をかけた2015年6月のアジア2次予選初戦は、シンガポール代表とホームの埼玉スタジアムでまさかのスコアレスドローに終わっている。
「相手どうこうよりまずは自分たちにベクトルを向けて、やるべきことを整理して、いい準備をして試合に臨むだけです。ピッチの状態を含めていろいろな環境の問題があるけど、経験ある選手が多いので大丈夫だと思っている」
シンガポール戦では大迫も後半途中から出場しながら仕事を果たせず、その後はハリルジャパンから遠ざかった。悔しさを糧に、必ず成長してみせると誓ってから4年あまり。代名詞の「半端ない」をさらに超越しつつある大迫が、森保ジャパンの攻撃陣を頼れる背中でけん引していく。
ダイヤモンド・オンライン 2019.9.10 4:45
https://diamond.jp/articles/-/214245
7 :2019/09/10(火) 09:07:25.44
大迫って言うほど絶対的エースか?
そんなに点取ってないイメージなんだけど
8 :2019/09/10(火) 09:08:01.66
大迫がエースって時点で
ダメだろ…
11 :2019/09/10(火) 09:10:17.51
協会の杉本押しで割を食った人
13 :2019/09/10(火) 09:12:10.21
カズ、柳沢、高原の代表レジェンドFWに並ぶ日も近いかもな
19 :2019/09/10(火) 09:14:51.63
今の日本代表は大迫のチームだろな
いないとまったく別のチームになるし
20 :2019/09/10(火) 09:14:56.53
え?
大迫ダメだとか日本人に期待しすぎだろう。
圧倒的な存在感じゃないか。
21 :2019/09/10(火) 09:15:36.42
自分の中の代表最強FWは柳沢選手
あの人に比べたらまだまだ
38 :2019/09/10(火) 09:22:01.43
大迫頼みのサッカーは便利すぎて替えるのが難しい
48 :2019/09/10(火) 09:25:15.79
大迫いないと何も期待できないチームになる
63 :2019/09/10(火) 09:35:03.32
大迫いなくなると高い位置での収まりどころなくなる
最近は点も取ってるし
大迫いない場合を想定しないとヤバい
78 :2019/09/10(火) 09:41:46.60
大迫が居なくなったら0トップにして一からシステム考える必要がある程度には今のシステムでは代えが効かない状態
87 :2019/09/10(火) 09:47:36.04
大迫って存在自体が地味だよな
怪物って感じでもないしスターって感じでもない
結果もそこまで出してないし
106 :2019/09/10(火) 09:54:08.73
本田の香川もいなくなり
攻撃のスタメン4人で4大リーグでプレーしてるのが大迫だけ
そりゃ絶対的エースでしょうよ
146 :2019/09/10(火) 10:11:45.25
大迫以外だと2列目が個人技に走って攻撃が単純化するからそういう意味でも代わりがいない
あとは岡崎と永井の年長になる
149 :2019/09/10(火) 10:14:26.77
長友盛りすぎじゃないか
たしかに大迫は日本の圧倒的エースだが、四大のビッグクラブでトップ張れるとは到底思えない
176 :2019/09/10(火) 10:25:45.03
シュートまではいいけどシュートがその日その日で精度が違いすぎて安定感がな
そこさえ改善できたら上位リーグ引き抜きされそうなのに
引用元:http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1568073804/
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