ポドルスキを取るか、チャナティップを取るか? 外国人枠の拡大で問われるJクラブのビジョン

ビッグネームを補強しても成績は下降。組織を束ねる側に投資した方が効率的!?

 Jリーグは11月20日に、2019年シーズンから外国人枠を現行の「3」から「5」に増枠をすることを発表。併せて若手育成を促すべくホームグロウン制度の採用も決定した。果たして、外国人枠の拡大によって、Jクラブに求められるものとは何なのか?

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 20世紀末にボスマン判決が下り、欧州シーンは劇的に変わった。EU(欧州連合)内の移籍の自由が保証されたため、外国人枠が撤廃され相次いで多国籍のチームが誕生した。まだ当時はセリエAとプレミアでは圧倒的な差があり、イタリアの選手たちがイングランドへ渡れば楽々とヒーローになれた。ところがプレミアのクラブが次々に金満オーナーを迎えビッグビジネスへと転じると、両国リーグの関係は逆転してしまった。

 実質的に外国人枠が消えて、欧州の水準は世界のメッカとして突き抜けた。しかし同じようにビジネスで潤い、外国人枠を取り払っても、他大陸に二匹目のドジョウの可能性があるかは疑問だ。中国は財力にまかせて、欧州側も腰を抜かすようなトップレベルのスターを爆買いした。開幕直後のJリーグのように、発展途上の中国では大物助っ人が額面通りの活躍を見せた。ただし反面、上海上港に加入したオスカールのように、オマール・ビラスボラス監督の下では完全に守備への参加を放棄するケースも見られた。今シーズンはヴィトール・ペレイラ監督が引き継ぎ、戦う姿勢が一変したのを見ても、助っ人をしっかりと働かせる指揮官の獲得もセットで考える必要がある。優秀な外国人が入ってきても、全体に戦術理解が進み、育成ヴィジョンも共有されて国のレベルは底上げされる。中国サッカーやリーグレベルの向上が見えてくるのは、まだまだ先の話になりそうだ。

 一方最近のJリーグにも、ディエゴ・フォルラン、ルーカス・ポドルスキ、アンドレス・イニエスタ、フェルナンド・トーレスなどビッグネームの参戦が相次いだ。即座に観客動員には好影響が表われた。しかし逆にチームの成績は下降している。フォルランの失敗で学んだ神戸は、複数のビッグネームを補強し、スペインから監督も招聘したが、来季の巻き返しが注目される。

明暗を分けるのは広がった外国人枠を埋めるために、どこに選手を探しに行くか

 確かに20世紀には、突出した個の伝説がいくつか刻まれた。旧くは1973年、シーズン序盤を3勝2敗2分けともたついたバルセロナは、ヨハン・クライフが加入した途端に劇変。以後約半年間を18勝6分けと無敗で突っ走り、クラブ創設75周年を優勝で祝した。あるいは98~99年には、セリエAに昇格したばかりのヴェネツィアがどん底で沈んでいたが、年明けにアルバロ・レコバが加わると急上昇を始め、最終的には18チーム中11位まで跳ね上がった。しかし組織化が進み、スペースと時間が制限された21世紀に、同じような伝説を紡ぐのは難しい。むしろ今年のJリーグを見ても、最下位から建て直し二桁に迫る連勝街道を突っ走ったガンバ大阪の宮本恒靖監督に象徴されるように、組織を束ねる側に投資する方が効率的なのかもしれない。

 いくらダゾーンマネーが流入したといっても、Jリーグに働き盛りのトッププレイヤーは呼べない。一方でもはや晩年を迎えた一流選手が、気楽に結果を呼び込めるレベルでもない。そこで明暗を分けるのは、広がった外国人枠を埋めるために、どこに選手を探しに行くかだ。例えば、ジョーという大物ストライカーを獲得しても、そこまで良い形でボールを運べる土壌が整っていなければ真価は引き出せない。それは同じく名古屋で、アーセン・ヴェンゲルを連れて来た途端に、ピクシーが躍動し始めたのに通じる部分がある。メッシやエムバペに手が出ない以上、スプリントが減ったポドルスキよりは、ハングリーで毎試合全力疾走するチャナティップの方がインパクトを残せる。人気を取るか、実を取るか。クラブのヴィジョンが問われるところだ。

 結局組織的な連動やハードワークを謳えば、同質的な日本人を軸にした方が効率的だ。その中でプラスアルファをもたらせる外国人選手を探し出すのは、決して簡単な作業ではない。むしろ発展を阻害しているのは、能力を秘めた若い芽を躊躇なく引き上げるマインドで、そういう意味ではホームグローンプレイヤーに関する規定が緩すぎるのが気になるところである。

文●加部 究(スポーツライター)

サッカーダイジェストWeb 2018年11月25日
https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=50704

パワフルショットとワールドクラスの経験値を活かしてチームを引っ張る元ドイツ代表のポドルスキ(左)と、JのDFたちを翻弄するドリブルの技術と豊富な運動量で貢献するタイ代表のチャナティップ。(C) SOCCER DIGEST
https://www.soccerdigestweb.com/photo/id=50704&page=1&no=01


 

4 :2018/11/25(日) 07:29:34.03

タイ人の方が使えるし安い

 

11 :2018/11/25(日) 07:33:33.88

俺ならまずGKに外国人枠かなぁ
タイは正直チャナティップより後の世代が育ってないからパス

 

14 :2018/11/25(日) 07:36:06.43

チャナは日本人と扱い一緒だからどっちも取ればいいだけ

 

17 :2018/11/25(日) 07:37:03.25

タイ人は提携国枠だから外国人枠じゃねーよ。

 

20 :2018/11/25(日) 07:41:22.24

宣伝効果を考えるとビッグネームは捨てがたい
ポドルスキ、イニエスタ加入後の神戸のメディア露出を見れば歴然
正直、タイ人が活躍しても神戸など誰も注目しなかったと思う

 

22 :2018/11/25(日) 07:44:59.87

>>20
観光客は増えた

 

42 :2018/11/25(日) 08:17:47.37

>>20
チャナティップはマーケティング的にでかい存在だろ

 

32 :2018/11/25(日) 07:59:15.37

返却濃厚なティーラシンとティーラトンはJ1でも普通に通用してるから他のクラブが獲得に動いてくれ
タイマネーがもっと必要なんや

 

52 :2018/11/25(日) 08:33:06.40

チャナ以外の2人は帰ってしまう模様

yosuke @maimaidenden
タイメディアによると、タイ1部リーグの強豪ムアントン・ユナイテッドからJリーグ1部の神戸にローン移籍中のタイ代表DFティーラトン・ブンマタン(28)、
広島へローン移籍中のタイ代表FWティーラシン・デーンダー(30)が来シーズンまでにムアントンへ復帰する見込みとのこと。
https://www.smmsport.com/reader/news/224953

 

56 :2018/11/25(日) 08:53:09.30

チャナはいい選手になったな
観光にもDAZN にも貢献するし
東南アジア路線は今後も広がっていくだろう

 

60 :2018/11/25(日) 08:58:05.73

ブラジル人と韓国人ばっかりでつまんねえぞ
ジュビロみたいにいろんなルートから獲ってこいや

 

64 :2018/11/25(日) 09:12:23.56

ポルディレベルなら世界中にいるけど、チャナティップレベルの東南アジア人は殆んどいない

いないレベルの選手をどう獲得するんだ?

 

80 :2018/11/25(日) 09:56:11.18

ポドルスキを取るかチャナティップを取るかって、
資金的にそれ選べるチーム少ないんじゃないの。

 

91 :2018/11/25(日) 10:38:17.58

イニエスタとかトーレスみたいな若手の手本になるようなのはとるべき。
ラウールもとっとけば良かったのに。

 

136 :2018/11/25(日) 13:45:09.22

ミシャがイニエスタが来ますが?という質問にうちにはチャナティプがいるじゃないかと応えていたな

 

引用元:http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1543098429/
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