【日本代表】ブラジルにスピード系FWは通用せず


ブラジルに日本の“スピード系”FWは通用せず…それでもあった収穫は?

「サッカー王国」ブラジルとの13度目の対戦は、ネイマールのPKによる決勝点で0-1と敗れた(通算2分け11敗)。これで06年ドイツW杯から親善試合やコンフェデレーションズカップを含めてブラジルには6連敗だ。

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 ドイツW杯のグループリーグは、玉田圭司のゴールで先制しながら4失点で逆転負け。その後も0-4、0-3、0-4と大敗が続き、17年11月、ヴァイッド・ハリルホジッチ前監督の自宅があるフランス・リールでの親善試合でも1-3と敗れた。直近4試合でネイマールに8ゴールを許し、今回の試合でも決勝点を献上。まさに“日本キラー”と言える。

 ただ、これまでの大敗はいずれも前半20分までに失点してゲームプランが崩れていた。それを考えると、開始2分、ルーカス・パケタのシュートが左ポストを痛打したものの失点しなかったことが、その後の善戦につながった。

 そして収穫と課題である。これまでの大敗では課題ばかりが浮き彫りになったが、今回の対戦ではカタールW杯に向けて好材料も発見できた。

 森保一監督は、かねてからブラジル戦は「ベストメンバーで行く」ことを明言していた。パラグアイ戦からGKは権田修一が復帰し、冨安健洋が不在のCBは谷口彰悟に代わって板倉滉が起用された。両サイドバックは、菅原由勢が負傷離脱したため左に中山雄太、右に長友佑都をコンバートした。
前田大然は苦戦

 中盤の3人は鎌田大地に代わって田中碧が復帰(7日に守田英正はケガのためチームを離脱)。前線は右に最終予選でチームを牽引した伊東純也、CFは負傷から復帰した古橋亨梧、そして左は不動の南野拓実というメンバーだった。

 古橋に関して森保監督は、大迫勇也の代役というよりは、しばらく代表を離れていたのでコンディションも含めてプレーを見たかったのだろう。そしてブラジル相手ということで、森保監督は古橋と交代で前田大然を選択した。カウンター狙いのため“スピード系”の選手をチョイスしたのは当然と言える。

 大迫の代役なら裏への飛び出しだけでなくポストプレーもできる上田綺世もいるが、森保監督の頭の中に上田という選択肢はなかったようだ。

 しかしながら、日本が誇る“スピードスター”が持ち味を存分に発揮したかというと、答えは「ノー」である。伊東は何度か右サイドからクロスを入れたものの、相手を振り切ってのクロスではなかった。その原因はブラジルがDFラインを低く設定し、伊東が抜け出すスペースを巧妙に消していたからだ。このため長友や原口元気らも、スペースではなく伊東の足元にパスを出すしかなかった。

本気を出したブラジル

 同様に左サイドの南野も、カットインしてもCBとボランチの3人がかりのマークに潰されていた。南野はサイドアタッカーというよりは、センター(ゼロトップ)かトップ下で生きる選手ではないだろうか。そろそろ彼をサイドで固定する起用法を再考すべきだろう。古橋も裏へ抜け出る動きは見せたが、ブラジルの屈強な2CBの素早い対応によりスピード勝負で負けていた。

 さらに日本の“ジョーカー”と言える三笘薫も、ファーストプレーでは相手をかわせても、2度目以降はCBから右SBにスライドしたエデル・ミリトンに特長を読まれ、抜きにかかった瞬間に身体をぶつけられて弾き飛ばされていた。さすがレアル・マドリードのレギュラーCBと感心するほどの対応力の速さである。

 これは結果論であるが、伊東や古橋ら“スピード系”が通用しないからこそ、上田という起用法もあったのではないだろうか。かつて横浜フリューゲルスや柏レイソルでプレーしたブラジル代表のセザール・サンパイオ分析コーチは、「とりわけ遠藤(航)はバランスが取れているし、南野は技術が高く、伊東はスピードがある」と評していた。そうした日本のストロングポイントをきっちり消しにきたあたりも、ブラジルのW杯にかける本気度が伝わってきた。

ブラジルを驚かせた長友

 課題の多い攻撃陣に比べ、DF陣は身体を張ったシュートストップと粘り強い守備でブラジルの波状攻撃を阻止した。15年11月17日のロシアW杯2次予選のカンボジア戦以来となる右SBで出場した長友は、粘り強い守備と果敢な攻撃参加で「健在」をアピールした。対峙したヴィニシウス・ジュニオールは、1週間前にCL決勝で優勝したため、どちらかというと“手抜き”のプレーが多く感じられた。爆発的なスピードは陰を潜め、63分にお役御免となった。

 それでも森保監督は、「佑都の右サイドの起用で、またオプションが1つ増えたと思う。対人の強さはヴィニシウスに対しても互角に戦っていた。世界のトップで活躍してきたので、世界で戦うところの重要な要素を持っている」と称えた。ブラジルのファビオ・フィジカルコーチも、「(長友は)35歳でも足が速い」と驚いていた。

 手術を終えた酒井宏樹がW杯に間に合うかどうか不明のため、現状で右SBは山根視来しかいない。しかし、長友は所属するFC東京では右サイドでもプレーしているため、ベテランとはいえ選手層が厚くなるのは歓迎したい。今回初招集の伊藤洋輝が左SBとCBでプレーできるため、彼がこのまま代表に定着すれば、DF陣の選手層が厚くなると同時に若返りも期待できる。

板倉は収穫

 そしてこの試合で評価を高めたのが、ネイマールとマッチアップすることが多かった板倉だ。身体を張ったシュートブロックを再三見せたのは、危機察知能力の速さの表われでもある。特に後半19分、カウンターでネイマールが左サイドで胸トラップからボレーシュートを放ったが、板倉はこれをニアサイドで確実に右足でブロックして左CKに変えた。戻りながらの難しいプレーをさらりとやってのけるあたり、身体能力の高さをうかがわせた。

 森保監督も「流れや1つの判断が遅れていれば、もっと失点してもおかしくなかった。ゴール前で決定的なシーンを未然に防いでくれた」と板倉を賞賛した。

 これまでサムライ・ブルーのCBは、キャプテンでもある吉田麻也が長らく務めてきた。彼がレギュラーポジションをつかんだのは2011年1月のアジアカップで、中澤佑二や田中マルクス闘莉王からポジションを奪ったのは22歳の時だった。

 ブラジル戦の板倉を見て、やっと吉田を脅かすCBが冨安健洋に続いて出てきたことは大きな収穫と言っていいだろう。

六川亨(ろくかわ・とおる)
1957年、東京都生まれ。法政大学卒。「サッカーダイジェスト」の記者・編集長としてW杯、EURO、南米選手権などを取材。その後「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。

デイリー新潮 6/9(木) 6:02配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/cfb33db339e8333be823a7bbc64db82d1086709d

板倉滉(左)、長友佑都(中央)、ネイマール(右)(撮影・六川則夫)
https://news.yahoo.co.jp/articles/cfb33db339e8333be823a7bbc64db82d1086709d/images/000




5 :2022/06/09(木) 07:56:00.41

イナズマと三苫対策されると引き篭もるしかないんやないか
あとはスーパーサブ久保にきたいするかくらいの選択やろ



6 :2022/06/09(木) 07:56:18.72

古橋、前田がブラジルに通用しないのはまあそうだが
出し手の問題や戦術を抜きに語ってもしょうがないだろ



7 :2022/06/09(木) 07:56:55.31

日本が引いてたと言われるが、実はブラジルも攻撃は3,4人だけで後は引いてたから、攻めるのは難しいのだ
親善試合でも個人分析しっかりしてきてた



8 :2022/06/09(木) 07:57:02.09

枠内ゼロw
誰一人攻撃陣は通用しなかった



9 :2022/06/09(木) 07:57:12.61

同じくらいスピードがあったからな。
手足が長く、身体も一回り大きいから追いつかれる。
守備は収穫だったと思う。



10 :2022/06/09(木) 07:57:27.95

攻めも選手任せなチームだしな
選手個人がダメと言い切るようなのは森保と変わらんわ
古橋なんかは南野や鎌田との縦関係のツートップにしてやらんと



11 :2022/06/09(木) 07:57:30.03

前田は連携がうまく行ってないだけに見えたな
なんでそっちに走ってるの?って



15 :2022/06/09(木) 08:00:31.37

そもそも有効なパス出せるのが後ろにいなかったし
冨安とかゴリとかな
長友が右にいたらそら伊東は消えるよ



17 :2022/06/09(木) 08:01:04.28

三笘が突破の時にあんな潰され方したのは今まで見たことがなかった。やっぱブラジルすげーや。



18 :2022/06/09(木) 08:01:23.12

ブラジルは変にラインを高く上げたりしないし、対個人が強いから、いちばんやりづらい相手かもね。
とりあえず、カゼミーロ、フレッジの中盤の固さが人外レベル。



20 :2022/06/09(木) 08:02:01.38

この2試合で唯一使わなかったフィールドプレーヤーは上田綺世だけ

結局森保は大迫を待っているのだよ



26 :2022/06/09(木) 08:04:51.62

>>20
同じ役割されちゃ困るもんな
オナイウを呼ばないのもそれだろ



21 :2022/06/09(木) 08:02:56.35

通用しないということがわかっただけでも収穫だな
しかし南野は一度も突破を仕掛けなかったな
やはりサイドアタッカーではないのは明らかだな



22 :2022/06/09(木) 08:02:57.06

前田のストロングポイントはスピードだけじゃなくてスプリントが90分間続くスタミナもだからな
途中から出しても持ち味は充分発揮出来んのよ



24 :2022/06/09(木) 08:04:11.63

ブラジル相手なんだからこんなもんだろ、何を望んでたんだよ



32 :2022/06/09(木) 08:06:19.31

中島呼べ



35 :2022/06/09(木) 08:08:17.73

三苫の技術と前田の身体能力を兼ね備えた選手が出てくるの待つしかない



38 :2022/06/09(木) 08:08:34.40

ブラジルって華麗なイメージだけど
実はそれだけでなく、泥臭くて球際も強いよな



43 :2022/06/09(木) 08:10:37.14

スピードある選手にスペースないところで勝負させたらそらそうなるわ



48 :2022/06/09(木) 08:12:04.63

でも実質無失点みたいなもんだから頑張った方じゃないの?相手ブラジルだよ?



57 :2022/06/09(木) 08:15:08.11

「フォワードが、、、」「システムが、、、」とかの問題なの?



58 :2022/06/09(木) 08:15:30.39

裏にスペースはあったけど相手も同じくらい速いから結局繋ぐしかなく遅攻にならざる得なかった感じ
だったらキープ型のFW使った方がよかった気がするね



61 :2022/06/09(木) 08:16:14.14

ブラジルも本番じゃあんなトリッキーなパス回し連発なんてしない



63 :2022/06/09(木) 08:16:47.04

ビルドアップできてないからそうなるだろ
ブラジルみたいなタイプには前線でキープっていうかポストプレイヤーがいれば打開しやすいけど



66 :2022/06/09(木) 08:17:14.42

玉田は通用してただろ
要はスピード系を活かせる中盤の選手が居ないんだよ今の代表
柴崎なんかいまだに選出するボイチの気持ちも分からないではない



74 :2022/06/09(木) 08:20:40.48

もう裏に走るだけのFWはいらんよ



引用元:http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1654728763/
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